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【やってみた】DifyとZapierをMCP経由で連携してみた

  • 4月28日
  • 読了時間: 4分

こんにちは!今回は、Dify公式が公開している「Zapier MCP連携ガイド」に沿って、実際に自分で連携設定をやってみたので、手順をレポートします。

結論から言うと、DifyからZapierのアクションが自由に呼べるのはめちゃくちゃ便利!

想像より簡単にできました!

それでは順番に紹介していきます。


この記事は、Dify公式ドキュメント Dify MCP プラグインガイド:ワンクリックで Zapier に接続してメールを自動送信を参考にしています。


MCPとは?

MCP(Model Context Protocol)は、AIと既存のシステムやツールを簡単につなぐための共通規格です。これにより、AIアプリから外部サービスを呼び出したり、逆に外部サービスからAIを操作することが、これまでより格段にシンプルになります。

MCPの基本的な考え方や、なぜ注目されているかについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。


ステップ1:Zapier MCP Server URLを取得する

まず、ZapierのMCP設定ページにアクセスしました。

ここでやったことは:

  • MCP Server URL」を取得(後でDifyに登録するため)

  • Edit MCP Actions をクリックしてアクション編集画面に進む

  • Add a new action」をクリックしてアクションを追加

ZapierのMCPサーバーのURL発行とアクション設定
ZapierのMCPサーバーのURL発行とアクション設定

今回試したのは、Gmail: Send Emailです。

  • 「Send Email」を選び、Gmailアカウントを接続(ログインして連携認証するだけなので簡単)

    ZapierのMCPアクション
  • 各フィールド(宛先、件名、本文など)は「Have AI guess a value for this field」を選択(→ これで、後でエージェントが動的に内容を埋めてくれる設定になります

ZapierのMCP Gmail設定

ここでアクション登録が完了!さらに必要なら他のアクション(Slack通知やSheets書き込みなど)も追加できます。

ZapierのMCP設定が完了

ステップ2:DifyにMCP SSEプラグインをインストールする

次に、Dify管理画面に移動しました。

  • プラグインマーケットプレイスで「MCP SSE」を検索

  • プラグインをインストール(推奨されていたバージョンv0.0.4を指定してインストールしました)

インストール後、プラグイン設定ページに進み、「認証する」ボタンを押して、先ほど取得したZapier MCP Server URLを登録します。

登録するデータはこんな形です👇

{
 "server_name": {
    "url": "https://actions.zapier.com/mcp/*******/sse",
    "headers": {},
    "timeout": 5,
    "sse_read_timeout": 300
  }
}
DifyからMCP SSEプラグインをインストールして認証を完了させる
DifyからMCP SSEプラグインをインストールして認証を完了させる

ポイント

URL以外の部分(headers、timeout設定など)はデフォルトでOKです!

これで、DifyとZapierのMCP SSE接続が完了しました。


ステップ3:Difyエージェントアプリを作成し、MCPツールを有効化する

次は、Dify側でエージェントアプリを作成します。

  • ナビゲーションから「ワークスタジオ」を開き、

  • 空白から作成」を選択

  • エージェントアプリ」タイプを選び、アプリ名を入力して作成!

アプリができたら、ツールバーから

  • Fetch MCP Tools

  • Call MCP Tool

をそれぞれ追加します。

これで、アプリ内からZapierのアクションを呼べるようになります!

DifyのツールでMCPプラグインを有効にする
DifyのツールでMCPプラグインを有効にする

LLMモデルを設定する(推奨)

今回のガイドでは、推奨として

  • deepseek-chatモデルを使うことが紹介されていました。

理由は、

MCP経由の通信ではトークン消費が多くなるため、コストパフォーマンスの高いモデルが良い

とのこと。

自分も試しにDeepSeek PlatformでAPIキーを取得し、Difyの「設定」→「モデルプロバイダー」→「DeepSeek」にAPIキーを登録しておきました。


MCPサーバーを使用してメールを送信する

設定が完了したら、エージェントとの会話を通じて、メールを自動生成し指定した受信者に送信できます。

会話ボックスで LLM にメール送信タスクを完了するよう指示します。

MCP の実行が完了すると、メールは自動的に受信者に送信されます。

MCPサーバー経由でメールを送信する

実際にやってみた感想

✅ 手順は公式通りに進めればかなりスムーズ

✅ 特別なコード実装は一切不要

✅ MCPでツール連携が超簡単になる(特にGmail送信はすぐ試せた)


ただし注意点として、

⚡ Zapier MCP側でアクションの接続や認証を事前に済ませておかないと、エラーになる

⚡ Deepseekモデルを使うならAPIキー発行が必要なので、事前準備を忘れずに

という点はありました!


今回ご紹介したように、MCP連携を活用することで、AIと外部サービスの連携が驚くほど簡単にできる時代になっています。特にカスタマーサポートや社内業務の自動化を進めたい方にとっては、大きな武器になるでしょう。

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スノーリーズ株式会社​

代表取締役

石黒翔也

​執筆者プロフィール

約7年間にわたりモバイルアプリケーションやWebアプリケーションの開発、AzureやAWSを活用したサーバー構築に従事。

その後、2021年にスノーリーズ株式会社を設立し、AIで問い合わせ業務の効率化を実現する「AIbox」を開発。

AIboxは最新のRAG技術(Retrieval-Augmented Generation)を活用し、問い合わせ業務に課題を抱える企業に採用されています。

現在は、企業の技術顧問としても活動しながら、AIやクラウド技術の普及に取り組んでいます。

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