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Claudeが大幅アップデート「Integrations」「Advanced Research」「Claude Code」を搭載

  • 5月9日
  • 読了時間: 5分

Anthropic社は、AIアシスタント「Claude」に対する大規模なアップデートを発表しました。新たに追加された「Integrations」「Advanced Research」「Claude Code」の3つの機能は、Max、Team、Enterpriseプランのユーザーに向けて提供され、Claudeの活用範囲を大きく広げるものです。以下、それぞれの機能について詳しく解説します。


Integrations:外部ツールとの連携が可能に

Claudeの「Integrations」機能は、外部ツールやデータソースと直接連携し、AIアシスタントの能力を拡張するものです。この機能の中心となるのが、Anthropicが開発したオープンスタンダード「Model Context Protocol(MCP)」です。


これまで、MCPのサポートはローカルサーバーを介したClaude Desktopに限定されていましたが、今回のアップデートにより、ClaudeはWebアプリやデスクトップアプリを通じてリモートMCPサーバーとシームレスに連携できるようになりました。開発者はClaudeの機能を強化するサーバーを構築・ホストでき、ユーザーは任意の数のサーバーを見つけてClaudeに接続できます。


現在、AtlassianのJiraやConfluence、Zapier、Cloudflare、Intercom、Asana、Square、Sentry、PayPal、Linear、Plaidなど、10の人気サービスとの統合が可能であり、今後さらに多くのサービスが追加される予定です


Model Context Protocol(MCP)とは

MCPは、AIモデルと外部のデータソースやツールとの間で、安全かつ双方向の通信を可能にするプロトコルです。開発者は、MCPサーバーを構築することで、AIアシスタントがリアルタイムで外部データにアクセスし、操作を行うことができます。これにより、AIがより豊富なコンテキスト情報を持ち、ユーザーの要求に対して高度な応答やアクションを提供できるようになります。


MCPについては、「猿でも分かるMCP:AIと既存システムの連携」という記事で、仕組みや導入メリットをわかりやすく解説しています。AIと社内システムの連携に興味のある方は、ぜひこちらもご覧ください。

Claudeの外部接続
Claudeで連携可能な外部サービス

実際の活用例

  • Atlassianとの連携:JiraやConfluenceなどのプロジェクト管理ツールとClaudeを連携させることで、タスクの進捗状況やドキュメントの内容をAIが把握し、適切なサポートを提供できます。 

  • GitHubとの統合:ClaudeがGitHubと連携し、新しいリポジトリの作成やプルリクエストの提出など、開発フローの自動化が可能になります。 

このように、MCPを活用することで、Claudeは単なるチャットボットから、業務全体をサポートする高度なAIアシスタントへと進化します。


Advanced Research:600以上のソースからの深掘り調査

「Advanced Research」は、Claudeが複雑なリサーチタスクを自動で実行し、最大45分間かけて600以上のソースから情報を収集・分析する機能です。

ChatGPT Deep Researchの上位互換でWebの情報だけでなく、Workspace、「Integrations」で接続したツールのデータも横断検索も可能なことには驚きました。


機能の概要

  • 長時間の調査:ユーザーのリクエストに応じて、Claudeが最大45分間にわたり、関連する情報を収集・分析します。

  • 多様なソースの活用:ウェブ上の情報だけでなく、Google Workspaceなどの内部ドキュメントも対象に含まれます。

  • 出典の明示:生成されたレポートには、情報の出典がインラインで明示され、信頼性の高い情報提供が可能です。 


実際の使用例

あるユーザーは、同じリサーチリクエストを2回実行し、1回目は50のソースを数秒で調査、2回目は425のソースを57分32秒かけて調査した結果、より深く、信頼性の高いレポートが得られたと報告しています。 

この機能は、米国、日本、ブラジルのMax、Team、Enterpriseプランのユーザーにベータ版として提供されており、今後Proプランへの展開も予定されています。 


Claude Code:開発者向けのAIコーディング支援

「Claude Code」は、開発者向けに設計されたAIコーディング支援機能で、Maxプランのユーザーが利用可能です。この機能は、コードの生成、デバッグ、リファクタリングなど、さまざまな開発タスクをサポートします。

主な特徴

  • ターミナルでの操作:Claude Codeは、ターミナル上で動作し、自然言語での指示に基づいてコードの生成や修正を行います。

  • コードベースの理解:プロジェクト全体のコードベースを理解し、適切な提案や修正を行います。

  • Git操作の支援:Gitのワークフロー(例:コミット、プッシュ、マージなど)を自然言語で操作できます。

利用方法

Claude Codeは、npmを使用してインストール可能で、以下のコマンドで導入できます。

npm install -g @anthropic-ai/claude-code

インストール後、ターミナル上でClaude Codeを起動し、自然言語での指示を与えることで、コードの生成や修正が行えます。

Maxプランには、月額$100と$200の2つのオプションがあり、それぞれProプランの約5倍と20倍の使用量が提供されます。$200プランでは、5時間あたり最大80のコーディングタスクを実行できるため、開発プロジェクトの効率化に大きく貢献します。 


これらの新機能は、Max、Team、Enterpriseプランのユーザーに向けて本日より提供が開始されました。特にMaxプランは、Proプランの最大20倍の使用量を提供し、頻繁にClaudeを利用するユーザーにとって魅力的な選択肢となっています。


まとめ

Claudeのような高性能AIアシスタントの進化は、業務の自動化や効率化において非常に大きな可能性を示しています。しかし、「AIの導入はハードルが高そう」「自社の業務にどこまで対応できるのか不安」と感じる企業も多いのではないでしょうか。

そんな方には、問い合わせ対応のAIアシスタント「AIbox」の導入もおすすめです。

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スノーリーズ株式会社​

代表取締役

石黒翔也

​執筆者プロフィール

約7年間にわたりモバイルアプリケーションやWebアプリケーションの開発、AzureやAWSを活用したサーバー構築に従事。

その後、2021年にスノーリーズ株式会社を設立し、AIで問い合わせ業務の効率化を実現する「AIbox」を開発。

AIboxは最新のRAG技術(Retrieval-Augmented Generation)を活用し、問い合わせ業務に課題を抱える企業に採用されています。

現在は、企業の技術顧問としても活動しながら、AIやクラウド技術の普及に取り組んでいます。

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