2025年3月16日、Google Workspaceにグーグルの最新AIモデル「Gemini」が搭載されました。

Google Workspaceのビジネスプラン以上のユーザーは、無料でGeminiを利用できるようになりました。以前はGemini Businessプランを追加しないとGeminiが利用できませんでしたが、この変更によりGeminiを利用したいユーザーにとっては以下の例にあるように、より手頃になったと言えます。
例: Business Standardプラン + Gemini Business追加プランで以前は月額$32/ユーザーだったものが、新価格では月額$14/ユーザーに。
Geminiはチャット型AIで、利用者の作業をサポートするために開発された機能を備えています。特にGmail、Googleドキュメント、Google Sheets等での搭載が確認されており、各ツールを通じて会議や計画作成などの作業を便利にしています。
Google WorkspaceとMicrosoft 365の比較
AI機能の提供について、Google WorkspaceとMicrosoft 365の比較を以下にまとめました。
Microsoft 365にAI機能を組み込む場合、Microsoft 365の基本料金に加えてCopilotの料金が必要です。具体的には、Microsoft 365 Business Basicは月額1,079円、それにCopilotの料金4,497円が加わります。結果として、1ユーザーあたりの月額料金は5,576円となり、Google Workspaceと比較すると割高です。
ただし、筆者はMicrosoftもGoogleの動向に追随し、値下げを行う可能性があると予想しています。


Google Workspace | Microsoft 365 | |
AI機能の提供 | ビジネスプランとエンタープライズプランに追加料金なしでAI機能を標準搭載。 | Microsoft 365 Copilotは、既存のMicrosoft 365サブスクリプションに追加で月額4497円/ユーザーで提供。 |
主なAI機能 | - Gmail、Docs、Sheets、Meet、Chat、VidsなどのアプリにAI統合 | - Word、Excel、PowerPoint、Outlook、TeamsなどのアプリにAI統合 |
- 高度なAIアシスタントへのアクセス | - Copilot StudioでのAIエージェント作成 | |
- NotebookLM Plusの提供 | - AIエージェントによるタスク自動化とメール管理 | |
- Business Standardプラン:月額1600円/ユーザー(AI機能込み) | - Microsoft 365 Business Basic:月額1079円
- Microsoft 365 Copilot:追加で月額4497円
合計:月額5576円 |
実際に使ってみた感想
Geminiを実際に使用したところ、特にGmailでの機能が便利でした。
返信できていないメールを優先度が高い順で並べる
「直近一週間で返信できていないメールを優先度順に並べてください」と指示すれば、会社の緊急なメールや対応が必要なタスクを優先して出力してくれるため、仕事の効率が大幅に向上しました。

返信のための文章作成
「このPDFに捺印して返送しますと返信文章を書いて」と指示すれば、一瞬で返信するための文章を作成してくれます。他にも謝罪文章や出延下書の作成時間が大幅に短縮しました。

3月からの価格改定
Geminiの搭載に伴い、Google Workspaceは2025年3月より値上げが実施されます。日本での値上げの詳細は以下の通りです。
ただし、前述したようにこの値上げを持ってしても、MicrosoftCopilotより割安です。
Business Starter: 月額6ドル→7ドル (日本内では680円→800円)
Business Standard: 月額12ドル→14ドル (日本内では1,360円→1,600円)
Business Plus: 月額18ドル→22ドル (日本内では2,040円→2,500円)
カスタマーサポート業務の効率化が鍵となる時代
Google Workspaceに「Gemini」が搭載され、AIを活用した効率的な業務遂行がますます注目されています。Gmailで未返信メールを優先度順に並べたり、自動で返信文を作成したりと、日々の業務負担を軽減するAIの機能は、多くの企業にとって魅力的です。
しかし、特にカスタマーサポート業務においては、メールだけでなく電話対応やチャットなど、さまざまなチャネルでの迅速かつ正確な対応が求められます。問い合わせ件数の多さや対応の属人化といった課題を解消したい方にとって、AIの活用は今後さらに重要になるでしょう。
そんな中で注目されているのが「AIbox」です。
AIboxは、カスタマーサポート特化型のAIツールで、FAQや過去の問い合わせ履歴を活用し、迅速かつ的確な回答を自動生成します。これにより、対応時間を短縮しながら顧客満足度を向上させることが可能です。詳しくはこちらから、AIによる業務効率化を検討してみてはいかがでしょうか?
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