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ChatGPT Proは月額3万円の価値があるか?ほとんどの人には不要!どんな人に適しているか?

ChatGPT Proは、月額200ドル(日本円で約3万円)の高額なサブスクリプションサービスとして提供されています。この価格設定に対して、次のような声がよく聞かれます。


  • 「文章の執筆やプログラミングでo1 proモードを使用したけど通常のo1とほとんど変わらない!」

  • 「契約して使ってみたけど月額3万円の価値がない」

  • 「契約するか迷っている。3万円の価値がある?」

  • 「どんな人が契約するべきなの?私は必要なのか分からない」


結論として、一般的なプログラミングタスクや文章作成といった通常の用途にはChatGPT Proは不要であり、通常のGPT-4 (GPT-4.0)で十分です。

ChatGPT PRO の料金
ChatGPT PRO の料金

ChatGPT Proを契約すべき人は?

ChatGPT Proが本当に必要なのは、特定の高度な研究や専門分野に従事する以下のような人々です。


  1. 医療研究者 膨大なデータの分析や仮説検証を短期間で行う必要がある人。たとえば、次のような用途です。

    • 医学論文の要約や比較分析

    • 新薬開発のための複雑なデータ処理

  2. AI研究者 新しいモデル開発や、膨大な計算リソースが必要な実験を行う人。

  3. 高度なデータ分析が必要な分野の専門家 生物学、化学、物理学、金融工学などの分野で、プロフェッショナルレベルのシミュレーションや解析を行う必要がある人。


なぜ一般の用途には不要なのか?

なぜ一般の人(研究者以外)には不要なのかは、「GPT-4o」と「o1」モデルの違いを知っている人からすれば明らかです。

このモデルの違いについては、ソフトバンクワールド2024で孫正義氏が「o1」モデルについて語ったのが一番わかりやすいでしょう。

以下の記事で詳しく説明しています。


ChatGPT Proの大きな特徴は、「o1」が新しいことを発見するのに適している点です。

o1は「思考」して新しいアイデアや洞察を生成する能力に優れています。これは、研究者や未踏の課題に取り組む人々にとって非常に有益です。


一方で、通常のGPT-4 (GPT-4.0)は、すでにプリトレーニング(事前学習)された膨大なデータの中から情報を引き出すことに特化しています。したがって、文書の執筆やプログラミングといった、すでに世の中に知れ渡っている知識を利用するタスクには、GPT-4で十分対応できます。


つまり、新しい発見が必要な場合にはChatGPT Pro (o1)が適しており、これは主に研究者や高度な分析を行う専門家に当てはまります。一方で、日常的なタスクでは新しい発見は必要ないため、通常のGPT-4がコストパフォーマンスに優れた選択となります。


OpenAIの取り組み: ChatGPT Pro Grants

OpenAIは、この高機能なサービスをより有益な形で社会に貢献させるために、「ChatGPT Pro Grants」を提供しています。これは、医療研究や社会的意義のある研究を推進するために、ChatGPT Proを一定期間無償で提供する取り組みです。

裏を返せば、このような人たちが主なターゲットとなるのです。


初期の助成対象者

現在、以下のような研究者がこの助成を受けています:

  • Catherine Brownstein, MPH, PhDボストン小児病院およびハーバード医科大学の助教授で、希少疾患や孤発性疾患の新しい遺伝子の発見に特化。

  • Justin Reese, PhDバークレー研究所のコンピューター研究科学者で、複雑な生物医学データを活用して人間の疾病解明に取り組む。

  • Rhoda Au, PhDボストン大学医学校の解剖学および神経生物学の教授で、高齢化と認知症の研究を専門。

  • Derya Unutmaz, MDジャクソンラボ(ゲノム医学)の教授で、高齢化やがん免疫療法に関する研究を実施。


ChatGPT Proが活躍する場面

  • 大規模データセットを高速で処理し、インサイトを引き出す。

  • 学術研究や医療分野での専門的なタスクを効率化。

  • 新しい仮説を生成し、研究の方向性を広げる。


一般のユーザーには必要ない理由

ChatGPT Proの能力は非常に高いですが、その価値を引き出せるのは特定の高度な用途に限られます。通常のプログラミングや文書作成であれば、通常のGPT-4.0でも十分に対応可能であり、Proの利用がコストに見合うことはほとんどありません。


最後に

ChatGPT Proを利用するかどうかは、自分の用途がその高度な能力を本当に必要とするかを慎重に見極める必要があります。医療研究やAI開発のような専門的な分野では有益ですが、一般ユーザーにとっては不要であると言えます。

もし特定の用途で迷っている場合は、一度通常のGPT-4を試してみることをおすすめします。それでも足りないと感じた場合のみ、ChatGPT Proの導入を検討する価値があります。


AIboxのご紹介 – 問い合わせ業務効率化の新時代へ

AIboxは問い合わせ業務を効率化し、社員がより創造的な仕事に集中できる環境を提供します。

AIbox
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AIbox導入のメリット

  1. RAG機能で高精度な回答が可能 「AIbox」はRetrieval-Augmented Generation(RAG)という技術を搭載。社内のマニュアルや過去の問い合わせデータ、FAQなどを参照して、内容に基づいた精度の高い回答を提供します。これにより、従来のチャットボットよりも使いやすく、頼れるサポートが実現します。

  2. スムーズな社内コミュニケーション 社内でよく利用されるSlackとの連携機能により、AIboxはSlack内の情報も検索対象にすることが可能です。例えば「経費申請の締め切りを知りたい」といった質問も、Slackから直接AIに問い合わせることで即座に回答を得られ、業務が止まることなく進みます。

  3. 徹底サポートと安全性 AIboxは、Azure OpenAIサービスを活用した高いセキュリティ性も特徴です。利用データが外部のOpenAI社に送信されることはなく、企業内の機密文書も安心して取り扱うことができます。さらに、導入時や運用後のデータ整備についても専門スタッフが支援し、スムーズな導入と安心運用が可能です。


こんな部門での活用が進んでいます

  • 経理、総務、人事などのバックオフィス:各部門で必要なFAQやマニュアルをAIboxに登録することで、社員からのよくある問い合わせ対応が自動化され、日常的な業務負担が軽減されます。

  • カスタマーサポート:エクセルや問い合わせ履歴などのデータをAIに読み込ませておくことで、過去の対応履歴から適切な回答をAIが自動生成。お客様からの問い合わせに、的確で素早い回答を提供できます。


スノーリーズ株式会社について


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スノーリーズ株式会社​

代表取締役

石黒翔也

​執筆者プロフィール

約7年間にわたりモバイルアプリケーションやWebアプリケーションの開発、AzureやAWSを活用したサーバー構築に従事。

その後、2021年にスノーリーズ株式会社を設立し、AIで問い合わせ業務の効率化を実現する「AIbox」を開発。

AIboxは最新のRAG技術(Retrieval-Augmented Generation)を活用し、問い合わせ業務に課題を抱える企業に採用されています。

現在は、企業の技術顧問としても活動しながら、AIやクラウド技術の普及に取り組んでいます。

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